着床前診断

 
「ヒトの体外受精・胚移植の臨床応用の範囲」についての見解(1998.10 日本産科婦人科学会)
「はなはだ遺憾」神戸の無申請着床前診断で日医澤常任理事(2004.2.4)
骨髄提供のため着床前診断で選別出産…米で5人誕生(2004.5.6 読売新聞)
男女選別と生命倫理・性差別・性比・少子化対策(桐蔭横浜大学教授 遠藤直哉)
着床前診断についての要望書(2004.7.23 日本産科婦人科学会)
 
科学技術の進歩と憲法に関する基礎的資料(衆議院憲法調査会事務局)
障害の有無を調べることが意味するもの(産科医 大野明子)
 
 
大谷医師らは、患者にとって中絶よりも負担が小さいことを利点としているけれど、
身体的精神的苦痛が少ないことが安易な選別を拡げてしまうのじゃないかなとも思うのです。
こんなこと言うのは、くるしいのだけれど…
障害や疾病は先天性の原因によるものだけではないことです。
「生きるに値するか」のまえに
「どんな資質をもって生まれてもだいじょうぶと言える社会であるか」を問わなければいけないはずです。
むずかしいことではあっても、その順番はまちがえてはいけないと思います。
 
 

chisya 『健康に生まれて元気に育ってほしいっていうのは自然な気持ちで、できるならそうあってほしいと願うのは誰にも止められないことです。その気持ちと、先天性障害・疾患を選別して排除しないこととは両立できないものではないと思うのです。
両立できなくさせてしまうのはなんなのか考えます。
それがなくなったとき、私はもう着床前診断に反対しないかもしれないし、望むひともいないかもしれない。
 
で「不良品」
このような発言を聞くたびに思います。
せめて親くらい、せめて生まれるときくらい、子どもの資質を問わないでいい社会でありたいって。くすん』(2004/11/08 13:19)
 
 
MWegg 『突然ですが
「遺伝的に視覚障害のある夫婦が着床前診断の技術を使って自分たちと同じ特徴を持つ胚を敢えて選ぶ」
どう思いますか』(2005/06/15 17:04)
 
 
chisya 『こんにちは、MWeggさん
 
ディスアビリティカルチャーを否定するつもりはありませんけれども、医療において正当な行為と認めるには無理があるのではないでしょうか。それがその子の生にとってプラスであると、だれにも判断できないと思うのです…
 
「プラスである」と親が決めた(これはそのようなケースと、なにかで読んだ記憶があります)価値を子に求めるということなら、それが視覚障害であれ、いわゆるデザイナーベビーと同じではないかとも思います。』(2005/06/15 21:27)