「日常に犯罪が入ってきているのに平和を守っているなどとは言えないはずだ」

 

人権踏みにじるのは誰/被害女性涙の抗議(沖縄タイムス 2005.7.15)
 

><

外相が語った日本を守っている米軍が、沖縄で住民に対し暴力を振るっている。「国のために国民があるのか、国民のために国があるのか。沖縄の歴史の中で、軍隊は一度も住民を守ったことはない。それなのに国民は平和であるというなら、平和でない状況にいる沖縄の人は、国民じゃないということでしょうか」
被害を訴えることができなかった性暴力の被害者。勇気を出して声を上げても、声が伝わらないのがもどかしい。基地の中に生活がある沖縄に対する、根本的な認識のずれがあると指摘する。
「彼らの生活の場ではヘリが落ちたり、米兵が襲ってくるわけじゃない。私も今回の被害者も、基地に近づいていったわけではない。普通の生活に、危険を持ち込んでいるのは誰なのか」
一九九五年の米兵による暴行事件以来、沖縄の米軍基地をめぐる現状は変わっていない。
「誰かが殺されたら、基地をなくすのか。いったいどこまでいけば、沖縄の人が平和に暮らせるのか。子どもや私たち女性にも平和に暮らす権利がある。それを、守るのが国の役目なのに」

><

再び踏みにじられる痛みが、どうしてわからないだろう。
「日本の平和と安全を守っている」という大きな正義で性犯罪を許せということですか??
そんなちいさな不正義など、取るに足りないということですか??
Talk is cheap.
そんなことはわかってる。
だけど、あまりにかなしいしくるしいです。
 

火の粉は此処には落ちぬ基地にある沖縄だけだ捨て置け すておけ(新垣秀雄さん)