医療費

 

医療費最多の31兆4千億円、高齢者4割超す 昨年度( 2005.8.15)
 

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高齢者をのぞいた一般の人を医療保険別にみると、会社員らが加入する政府管掌健康保険健康保険組合などの被用者保険は、自己負担割合の引き上げによる2年連続の減少傾向から一転し、前年度比1.6%増の12万9000円、自営業者や無職者が加入する国民健康保険は同0.7%増の21万4000円といずれも増加した。

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思い出したの。

患者自己負担引き上げの根拠として“自己負担が低すぎるために安易な受診をする”傾向、つまり「モラルハザード」の存在が挙げられることがしばしばあるが、特に(忙しい時間に追われる)現役サラリーマンの場合、自己負担の低さが無駄な受診を招いているとは考えにくく、自己負担の拡大はかえって必要な受診を妨げ、結果的に早期診断・治療を遅らせることになるおそれがある。後者の点に関して、実は日本の医療システムは「低い医療費で最も高い診断水準を実現している」国として、WHOなどにおいてもそのパフォーマンスを高く評価されてきたのだが、そうした日本の医療のパフォーマンスのよさを支えてきたひとつの要因が「受診率の高さ」だった。現在進められつつある改革は、こうした日本の医療システムの長所を失わせるおそれが大きい。
 
『生命の政治学 ISBN:4000236369

 
どこもわるくないのに「気をつけろ」ていうより、「気がついたら早く受診する」ほうが抑制効果あると思う。
ラジオ体操なんかより、ずっと。障害者自立支援法案だって…