選挙結果2

 

勝者の非情・弱者の瀰漫内田樹の研究室)
 
こうるさく権利請求する「負け組」どもを、非難の声も異議申し立てのクレームも告げられないほど徹底した「ボロ負け組」に叩き込むことに国民の大多数が同意したのである。
日本人は鏡に映る自分の顔にむけてつばを吐きかけた。
自己否定の契機をまったく含まないままに「自分とそっくりの隣人」を否定して溜飲を下げるというこの倒錯を私は「特異な病像」と呼んだのである。

 
弱者の看板はとても便利なもので、掲げることで(ゴネ)得をしているひとも、いるかもしれない。
だけど、自身にネガティブなラベルを貼ることに傷つきながら声をあげることもできないひとがいると
私は思っています。
障害者を取り上げた番組に「見世物にして不愉快」と言ってたひともいた。「見たくない」て。
それなのに、いま以上に、もっと、「見えないところで黙っておけ」ということですか…
多数が同意したかぎりには、従うしかないですか…