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生体肝移植ドナーの半分、心身に不調 研究会調査で判明(朝日新聞 2004/09/18)
 

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「何らかの症状がある」と答えた人は47%にのぼり、症状としては、傷口のひきつりやまひ(18%)、ケロイド(16%)、疲れやすさ(15%)などが多かった(複数回答あり)。約9割が現在、提供してよかったと感じているものの「(手術直後は)予想よりつらかった」と答えた人も15%いた。
提供者になる際の医師からの説明で期待を感じた人は21%、家族や親族から期待を感じた人は28%いた。移植後の家族関係では、25%が「変化があった」と回答。家族のきずなが深まったという人がいた半面、配偶者との関係が悪化し離婚した事例もあった。

研究会会長の門田守人・大阪大教授は「不安な気持ちを持ちながら生活している人が意外に多かった。結果を公開し、不安を抱える提供者に役立つ情報にしたい」と話している。
同研究会が医師側に実施した調査では提供者の合併症は10%強と報告されていたが、実際の自覚症状とは開きがあった。

 
 

骨髄バンク登録者が増加「セカチュー」人気影響か(共同 2004.9.15)
 
骨髄バンクのドナー登録者数が増えている。登場人物が白血病患者のベストセラー小説「世界の中心で、愛をさけぶ」(通称・セカチュー)や、「半落ち」がことし相次いで映画化。骨髄移植推進財団(東京)は「作品に共感した人を中心にドナー登録が増えているのではないか」としている。
財団によると、骨髄バンクは1991年に設立され、登録者は現在約19万人。2000年の年間の新規登録者は約1万5000人だったが、「セカチュー」が発刊された01年は約2万2000人。03年には約2万3000人になった。
ことしも増え続けており1年間の登録者数は過去最高になる見込みだという。