クローズアップ2004:水俣病関西訴訟・原告勝訴(毎日新聞)

滝沢秀次郎・環境保健部長は会見で「国の認定判断基準と(判決が認めた)有機水銀による健康被害は、行政と司法とで考え方が異なる。判決が認定基準に波及するとは考えていない」と反論した。柴垣泰介・企画課長も「医学的観点から矛盾はない」と述べ、「ダブルスタンダード(二つの基準)を続けていくのか」と質問されても「今のところ、そう考えている」と突っぱねた。


有機水銀中毒について医学的に明らかになっていないことが多いにもかかわらず十分な疫学調査も行わない。
申請から30年も認定を保留しつづけなければならないような基準を見直すことが、どうしてできないでしょうか。
疾病の診断基準って、裁判で争わなければいけないことなのでしょうか…
内部疾患は、外からは「わかってもらえない」部分はどうしてもあります。
そのうえ認定基準で「水俣病ではない」とされては、周囲にどう理解を求めればよかったでしょう。
水俣の地域社会を引き裂いた1つは、この認定基準の過ちではなかったでしょうか。
 

水俣病認定基準:環境省は柔軟な対応を 細田官房長官(毎日新聞)

最高裁は問う(上)「新たな対策考えていない」メンツ固執…変わらぬ行政(熊本日日新聞)

 
 
政治決着ってなんですか??
「行政と司法とで考えが異なる」なら、裁判に意味はないってことですか??
 
22年かけた末の最高裁判決を軽んじるようなことは、けしてしないでいただきたいです。
 
 

水俣病互助会上村好男会長
「今日の判決を不知火海で被害にあった人全員のものと受け止めたい」
水俣病被害者の会全国連絡会中山裕二事務局長
「国と県は真摯に反省してほしい。水俣病の公式確認から50年近くたって行政が何をすべきか、改めて問われている」
水俣病患者連合事務局弘津敏男さん
「画期的な判決。すべての水俣病患者にとって、今後さまざまな要求をしていく大きな根拠になる」


 

01年高裁判決を受けて、熊本県水俣病認定審査会は認定基準を見直さないことを確認した。そのときのインタビューです。(水俣展の映像展示で録音したものの聞き書き
インタビュア:司法的なものと審査会的なものと違うという現実を我々はどう理解したらいいんでしょうか?

三嶋審査会会長:しかしなんでしょ。裁判官自身は診察しきりますか、患者を見切れますか?@#$%わかりますか?我々は専門家ですよ。・・そんなこといったらだめですよ世の中成り立たない。専門の立場によそのひとが入ってきて&%$・・・いってることだと思うんですけどね、僕は。ただ書類のうえでどうこうっちゅうのはさ、むうう、&%$@#$%。ぼくがお願いしたいのはそういう判決が出る前にね、もう少し医学的なことをよく調べて勉強してもらって、そして判決をだすべきじゃないかなという気がいたしますけどね
(ところどころ聞き取れないところあり)(swan_slabさん)