的確なキャッチフレーズだと思う。そもそも、自分の身を守ろうと気取って持ったバタフライナイフは、持ってる方が自分の危険も高めるという本末転倒。「バタフライナイフを持っていたから助かった人だって多くいる」って反論されるのだろうけど。おぉ、わかりやすいな。
http://d.hatena.ne.jp/chirin2/20050205#p3

「今日観た映画の感想」とか「美味しい煮物の作り方」とは違う。
人の命に直接関わる事を書こうとするなら、
「ド素人」が日々感じたこと考えたことなどを自由に書いて良いわけないし、何かについて書くときにはその何かについて間違ったことを書かないように細心の注意を払ってキチンと調べてからでないと書けないなんて、当然のこと。
http://d.hatena.ne.jp/CROCODILETEAR/20050205#p1

 
日本が麻疹の輸出国として非難されていることは存じています。
それでも受けさせているとしても、接種を「我が子を殺人者にしない」ためと考えた親はたぶん少ないでしょう。
それほど医療関係者と親の認識はちがいます。
小児病棟に1週間でもお世話になれば“ド素人”も、感染予防がどれほど大切かは実感できますけれども
そのような経験すらないひとと医師や医学生サン方とでは、ちがっていて当然ではないでしょうか。
接種が義務ではない以上は、そのギャップを埋めなければいけないのなら、
ひろく情報が行き渡るようにていねいな啓蒙活動こそ必要で、ネットで調べなければいけないこと自体がおかしいと思うのです。
予防接種については妊産婦への教育が有効かと私は思っていますけれども、
そのようなことが産婦人科で実施されていると聞き及んではおりません。
 
そのうえ、正確な情報だから正確に受け取れるともかぎらないことはご承知でしょう…

遺伝子型による発症リスクに関して、発症リスクを数字で説明した群では、100%発症してしまうという誤解など、正しい理解が得られないという結果が出ているとのことでした。すなわち、「発症の確率を数字を使って説明しても、まず理解してもらえない」(Goldman氏)ということのようです。
Goldman氏と話すまでは、特に日本人は、リスクという概念の理解が不得意なのではないかと思っていましたが、リスクを理解しづらいのは、米国人でも同じことのようです。天気予報の受け止め方でも個人差がある訳ですから、無理もないかもしれません。
個の医療メールマガジン第36号より

情報はつねに更新される。不安はいつも解消されない。どう判断していいのかわからない…
「今日どんな映画を観よう」とか「ばんごはん、なにしよう」とはちがいますから。
認識がアマいと非難することは簡単でしょうけれども、待合はいっぱいで、子どもの処置は面倒で
リスクはあって、親はド素人なんです。
 
 

chisya 『ひどいこと書いちゃったかな、ごめんなさいデス。
て、もうみてくれないだろな…

でも最先端医療の話しじゃない、どの子どもにも関わりのある予防接種についての認識がこれほどちがってるのに、リテラシーとかの問題のように言うの、やっぱり私はちがうと思う。えらそーだなんて言いたいのじゃない、ただあまりにちがうって…』(2005/02/06 22:06)
 
youarai 『こんにちは。
正直な気持ちは書いておいて決して意味のないなんてこと、ないと思いますよ。
思わず渦中に入ってしまいましたが、医学生さんたちはマジメなんだ、ということがわかりましたから、その点ではよかったなと思っています。取り敢えずローカルってコトになっちゃうんでしょうけれど、意味がなかったとは思いません。ただ、この意識の差ってのは何だろうな、と。専門教育を受けるのとそうでないのと、どうしてこんな、ややもすると軋轢になってしまいそうな事態になってしまうのか。
そこのところ、行政の問題なのだとしたら、一般市民としても何か少し考えておく必要があるのでしょうから。』(2005/02/06 22:39)
 
swan_slab 『>接種を「我が子を殺人者にしない」ためだと考えた親はたぶん少ないでしょう
極めて少ないでしょう。その前提にはその不作為が加害行為たりうるとの認識が必要になりますが、多くの親にはそのような認識をもちうる条件がかけていると思います。もし、現時点で適切にインフォームドされたうえで、そのような認識がスタンダードであるならば、予防接種をさせない親には過失致死罪が成立してしまいますが、これは不合理な結果でしょう。
予防接種法平成6年改正によって義務規定がなくなり勧奨接種となった経緯には、予防接種事故が相次ぎ訴訟にまで発展したことがあります。予防接種をうけさせる責任をおう者が加害可能性と被害可能性の両者を視野にいれるべく、インフォームドされることが大切なのであって、なんでも自分で調べて自己責任というわけにはいかないでしょうね。説明責任は一次的には厚生省ならびに現場の医療提供者にあるはずです。』(2005/02/06 23:01)
 
chisya 『 
youaraiさん
偏った情報に対する危機感はわかるつもりなのですけど…
でも、出発点がこれほどちがうのに説得力あるとは思えないです。行政の問題(とくに麻疹については)ではあるのでしょうけれども、実際の対応や説明について現場の医師による部分は大きいと思います。
お嬢ちゃんひどくならないといいですね、お大事に。
 
swan_slabさん
安全性はかなり高いものの事故はありえることを思うと慎重になるひとがいるのはしかたのないことで、そこへのきめ細かい対応もなしに親側の意識の問題にして「公衆衛生上のモラルだから接種すべき」には受け入れ難いものがあります。実際“ザツに受けさせられちゃってる感”ありますもの。
共通の認識がもてないでいるのは情報を共有できてないからでしょうけれども、それは「情報収集していないから」というなら、医療においては、納得できません。
 
http://childdoc.exblog.jp/d2005-02-06
お気持ちはわかります。でも「未必の故意」て。なんだかな…』(2005/02/07 16:22)
 
CROCODILETEAR 『ご意見ありがとうございました。
胸に刻んで臨床への道を歩んで行こうと思います。(試験に受かったらですが)

それでは、お元気で!』(2005/02/08 21:22)
 
chisya 『CROCODILETEARさん、真摯に受け止めてくださってありがとうございます。
このようなテーマでは立場の違いばかり目立って、医者vs患者のようになってしまいがちですけれども、けしてそうではない道があることを、私も信じています。
どうぞお身体に気をつけて。またお話しを伺う機会のありますように…

合格をお祈りいたします。』(2005/02/09 16:20)