サリドマイドについての記事デス。しつこいですね(笑)
 

ガイドライン適正使用2割 被害再発懸念も(毎日新聞 2005.4.15)
この代行業者がこれまでに出荷したサリドマイド(95.5キロ)の73%はガイドラインが治療対象としている多発性骨髄腫の患者に使われていたが、13%は有効性がはっきりしない各種がんなどにも使用されていた。
服用者の中で妊娠可能年齢(15〜44歳)の女性が44人確認されたが、このうち多発性骨髄腫の治療は27%、乳がんなどへの使用が71%に上った。
久保田助教授は「多発性骨髄腫の患者に限定しているガイドラインだけでなく、すべての使用者の状況をモニターできる公的な仕組みが必要ではないか」と指摘する。

個人輸入された未承認薬によって事故が起きたら、だれが責任を問われるでしょうか。
ガイドラインを公表しオーファンドラッグに指定しているのですから、
今回は、行政に明確な注意義務があるでしょう??
「ここではそれはないことになっている」のようなありかたでは許されないと思います。
もし事故が起きれば、数年先といわれる承認も延びてしまうのじゃないかって心配です。
そんなことになれば、不安な服薬がますます長引いてしまいます。
催奇性のない新薬が待たれていましょうけれども、いまはサリドマイドが服薬されているのですもの…
安全管理システムが整わないまま薬剤が使用されるなら、サリドマイドでなくても危険ではないでしょうか。
 
 
 

薬害エイズ事件:安部被告、無罪にすべき場合に当たらない−−東京高裁が異例の見解(毎日新聞 2005.4.14)
「無罪とすべき明らかな場合に当たらないとした公判停止決定時(04年2月)の判断を変更する事情は現時点で見いだせず、停止決定の取り消しも控訴棄却の(無罪)判決もしない」と結論付けた。
見解について、東京高検の鈴木和宏刑事部長は「安部被告の有罪を確信しており、高裁の見解は誠に適切であって当然の判断と考える」と話している。
一方、安部被告の弁護人は「本件が無罪であるのは明らかであるにもかかわらず、裁判所でそれに即した判断がなされないことは誠に遺憾である」とコメントした。