中公審 水俣病問題専門委員会 その5

 
第8回、最後です。
「このような問題は、他の公害健康被害の問題の中でも特に水俣病のみにみられる」のは
水俣病の認定基準が医学的にまちがっているから、ではないですか…
 
 
第8回 中央公審対策審議会環境保健部会 水俣病問題専門委員会議事速記録(1991.11.12)

もう少ししつこくがんばりたいという感じがしてきたのは、話を聞いているうちに、これはサービスを提供する側の一方的な立場になってしまう。サービスを受ける側のことをもっと考えた形の文章を書いてくれないといやだなという気がだんだんしてきたのです。安全性の確認といい、長期的な健康状態の解明といい、サービスを提供する側が、それによってそういうことを知りたいのですよ、やりたいのですよと言っているわけです。そういう書き方だと、健康管理事業というからには少し弱いのではないですかね。(鈴木委員 33ページ)

 
 
 
和解の要請を受けて、認定業務を打ち切り「水俣病は終わった」としたい行政側の思惑と
「生きているうちに救済を」という願いがクロスしたところに政治決着が打ち込まれたのかな…
この議事録を読んで、そんな気がしました。
4月7日に新対策が公表されました。(今後の水俣病対策について

認定基準が見直されることはないようです。
患者団体も、かならずしも見直しが必要としていません。
 http://d.hatena.ne.jp/arcturus/20050122
 
新対策は未認定患者に支給される医療費の上限はなくなったものの、この委員会のスタンスと
なにも変わっていないのではないかと思いました。
「ゼロ回答」という批判があったけど、最高裁判決を受けて変わらないのでは
そう言われてもしかたないのではないでしょうか。
もし、患者団体のそのような声を「ゴネ得を狙ってる」ように感じるひとがいたなら
この会議録を読んでみていただきたい、です…
 http://d.hatena.ne.jp/arcturus/20050408
 http://d.hatena.ne.jp/arcturus/20050411
 http://d.hatena.ne.jp/arcturus/20050412
 http://d.hatena.ne.jp/arcturus/20050413
 http://d.hatena.ne.jp/arcturus/20050414