遺伝性疾患相談

 

胎児の遺伝病相談、カウンセラーをネットワーク化へ(2005.5.11 読売新聞)
超音波による診断などで、出生前に赤ちゃんに障害が見つかった場合に対応するため、日本産科婦人科学会は、遺伝カウンセリングの専門資格を持つ産婦人科医のネットワークを構築する。
学会では「遺伝病などの正しい情報を提供して、妊婦と家族の過剰な不安をあおらないようにする必要がある」としており、求めに応じて主治医が専門医を紹介できる体制を作る。
近年、超音波で胎児の様子を見る方法などの技術が発達し、出生前に様々な情報を得られるようになった。一方で、産婦人科の現場では、赤ちゃんが障害を持つ可能性や遺伝病の情報などが、妊婦や家族に詳しく伝えられているとはいえない現状。理解不足のまま中絶を選択する可能性もあり、遺伝カウンセラーの充実が急務となっていた。

 
第1子が遺伝性疾患である、あるいは母親がそのキャリアであると告げると、
「もっと早くに言ってくれれば」と言う産婦人科医もいるそうです。
出産時に起こすかもしれないトラブルに対処できるよう備えてほしいと相談するためで、
産むためなのに、です…
遺伝性疾患をもって生まれる可能性が高いなら中絶したいと親は思うだろう、のような考え方は、
産婦人科医のほうにもあるのですね。
それは、そう考えて中絶するケースをたくさん見てきたからかもしれませんが、そのような医師の言葉に
失望する母親もまた、たくさんいるかもしれません。
産婦人科における遺伝カウンセリングだけで解決できる問題ではないのでしょうね。
 
いでんネット(臨床遺伝医学情報網)



 
http://d.hatena.ne.jp/arcturus/20041220#p1
でもね子どもなんてね、つきつめて考えたら産めないんですよ。こわくて。
もうね、なんとかなるだろーみたいなとこじゃないと産めないかもです。
それを「自己責任だ、考えろ」なムードのなかで、少子化は解消できない気がする。
育てるのに、そりゃあお金はいりますけれども産まない理由は、それだけじゃないと思う。
なんの欠損もない個体しか産んではいけないなら、そのキュークツのなかで、なにを失うのかなって…