次世代育成コンテスト

 

「最低限の身体能力」目標、指導要領で数値化も 中教審(朝日新聞 2005.7.27)
 

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これまでの審議では、「保護者として、自分の子どもがどこまで達成できているのか、明確な指標がほしい」との意見が出る一方、「かえって子どもの意欲をそぐ。国が数値目標を定めるべきではない」「25メートル泳げるようにすると定めても、沖縄や北海道など地域によってはプールがない学校もあり、全国的な指標は設定不可能だ」などの異論も出ていた。

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学テについてのコメントで中山文科相

学力にとどまらず、私は体力測定とか、健康度チェックもすべきだと思う。
どこの県の子が健やかに育っているかを競う「次世代育成コンテスト」のようなイメージだ。
 
朝日新聞(2004.12.18)より。

「健やか」て競うものですか??
なにを基準に「コンテスト」ですか??
 

http://www.mypress.jp/v2_writers/miyu_desu/story/?story_id=1134347#hide

もちろん、数字としての子供達ではなく生身の子供達と向き合っている現場の先生方は、現実的に有りうるのが「設定された数値ではなく、その子供が達成できる水準」だという事は認識されているはずですし、実際に個人的な向上の度合いをきちんと認識されてもいるはずです。けれどもそれが、「体育の学習指導要領:身につけているべき身体能力」などという形になってしまったら、大変そうな気がします。
基礎体力が低下しているという現象の背景には、生活環境が変化して、「走り回って遊ぶための時間も場所も仲間も無くなってしまった」為に、昔なら遊びの結果として得られていた筋肉がついていないという事があるのだと思って見ているので、数値だけを設定してもなぁ … と感じています。
考えるための力を身につけるためにも、動き回るための力を身につけるためにも、それ相応の時間が必要です。学力の低下を指摘され、体力の低下を指摘され、24時間しかない決まっただけの時間の中で、「身につけるべき身体能力」などというものまで押しつけられるとしたら、子供達にとっての学校とはどんな意味を持つものになるのでしょう?

こんなふうに言ってくださる方がいるの、ほっとしました。
 
 

児童が合宿、一緒に通学=複数学年で社会性はぐくむ−文科省 (時事通信 2005.7.25)
 
文部科学省は2006年度から、兄弟姉妹のいない児童に社会性を身に付ける機会を提供しようと、複数の学年にまたがる小学生のグループが寝起きを共にし、合宿先から通学するなどを内容とした「異年齢・異学年交流推進事業」を始める方針を固めた。来年度予算概算要求に必要経費を盛り込む。

具体的な内容はわからないけど(そんな一朝一夕に「社会性」身に付くとも思えないけど)
びみょーに気持ち悪い。