「養護施設は子どもの地獄」

 

狙われる子供の性/4 教室の被害 転任先、把握できず(毎日新聞 2005.5.15)
 

><

担任でないと児童と2人きりになるのは難しい。授業中、「(触りやすい)最前列に座る我慢強そうな子」を狙った。教室内での犯罪は、16年前から重ねられてきた。
市教委は法廷で初めて「余罪」を知り、男が以前勤務した学校の校長らに問い合わせた。だが、「どこも被害を把握していなかった」という。しかし、PTA幹部は「女子児童のほとんどは知っていたようだ。PTA内でもうわさはあったが、子供に直接確かめにくい。学校も、転勤してしまえばいいという事なかれ主義だったのではないか」と学校への不信感をぬぐえない。
結局、立件されたのは1件。逮捕の翌月、新年度に合わせ、女児は転校した。
今年1月、福岡高裁宮崎支部で懲役1年6月の実刑が確定した。県教委は今春から再採用の際、各校長が前任地に退職理由を照会するよう指導を始めた。

><

教員免許:わいせつ・セクハラ行為で250人超が失効毎日新聞 2005.5.15)
 

><

04年度1年間に、わいせつ行為で懲戒処分(免職、停職など)とされた教職員数は「非公表」とした宮崎県と横浜市を除く58教委で計134人。前年の155人(文科省統計)より少ない。一方、警察に逮捕・送検されたのは「非公表」とした栃木県、大阪市を除く58教委で、02年度49人▽03年度54人▽04年度55人−−と微増している。
教職員から性的被害に遭った子供は、02年度からの3年間で59教委が把握しているだけで、自分が勤務する学校の児童・生徒が370人、自校以外の18歳未満は92人だった。
栃木県だけが「数字も被害者の人権にあたる」として公表しなかった。

▽教育評論家、尾木直樹さんの話
学校現場の密室化が進む中、「わいせつ教師」は確実に増え、データは氷山の一角に過ぎない。しかも最も信頼が求められる教職員の性犯罪情報があいまいにされている。こうした教職員は本来、教壇から永久追放されるべきだが、法律は3年を過ぎれば、再び免許を申請できると定めている。他の免許制度との兼ね合いで難しければ、文科省主導で各教委が情報を共有し、再び採用しないようにする必要がある。第三者機関を設け、悪質な事案については背景を分析し、対策を考えることも必要だ。

「ケースバイケース」では、身内に甘いと非難されてもしかたないですよ。
わいせつ事案の免許失効者を「把握していない」て大阪市、さすが情報開示ワースト1××
子どもは、大人が守ってやるしかない。学校現場において潜在被害が多いなどと、許されないことです。
 
 
『養護施設は子どもの地獄』拝見しました。
性的暴行についてのエントリーには、かならず「フラバ注意」と書かれていました…
なんとなく似てると感じた彼女は、養護施設で育ったのじゃない。
そうするよりないように、渇きを抱えて全身で叫んでるみたいで、なんて応えればいいのかわからなくて
いつも私はくるしくなります。
 

http://blog.livedoor.jp/maria_magdalena/archives/30016194.html
学校のわいせつ教師の記事はたくさん載る。だけど、養護施設のわいせつ職員の記事は、あまり載らないの。
それは、学校では親が騒いでくれるけど、施設では、誰も騒いでくれないの。

教職員調査:猥褻行為、依然多い潜在被害…声あげられない(毎日新聞 2005.8.10)

文科省の調査によれば、処分を受けた教師166人にわいせつ行為をされたのは、「自校の生徒・児童」が計50.6%。被害者が自校生である場合は高校生が最も多く、65.4%を占めた。
 
「スクール・セクシュアル・ハラスメント防止全国ネットワーク」の亀井明子代表の話
私たちへの相談件数は増えており、在学中には言えなかった被害を卒業後に訴える子が9割を占めることを考えれば、被害が減ったとは思えない。発覚の要因として校長その他教職員への相談が4割を超えているが、監督処分を恐れて校長が事実を隠ぺいしたケースもある。学校関係者だけではなく、弁護士のように事実関係を見抜ける専門家を関与させるシステムをつくることが必要だ。

長年面会に来てもないのに義務教育が終わる年齢になると「いっしょに暮らそう」と言う親もいるそうですね。
 
「見えない施設に子どもを置くことで、私たちは安心してネグレクトしている」
みたいに精神科医が書いてるのを読んだことがあるけれど。いま私には、なにも書くことができません…
それは「なにができるか」を自身に問うことから逃げていると非難されるでしょうけれども。