地域限定の問題ととらえられているのだろうが

 

衆院選 争点にならぬ水俣病問題 いらだつ認定申請者(熊本日日新聞 2005.9.1)
 

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選挙区で「水俣病の全面解決」に触れる候補はいるものの、今回の衆院選に向け、各党が発表したマニフェスト政権公約)の中に「水俣病」の文字を見つけ出すことは難しい。
しかし、約二百人が参加する水俣病被害者芦北の会の村上喜治会長はわずかな望みをつなぐ。「我々の関心は郵政問題にはない。どうすれば被害者が求める救済が実現されるかだ。何を訴えても行政はもう動いてくれない。今回は誰が我々を救おうとしてくれているのか、それを見極めたい」(並松昭光)

 
 
政策課題に、アスベストは各党取り上げてるけど水俣病についてはこんな感じ…

平成18年5月に公式認定から50年の節目を迎える水俣病対策について医療対策等の一層の充実に取り組むなど、公害健康被害対策を推進します。
自民党重点施策2006 45ページ

水俣病の被害実態を明らかにし、被害者の救済を第一に、全面解決を目指します。
社民党 マニフェスト

来年には公式認定から50周年を迎える水俣病にかんして、昨年10月、最高裁が国の責任と判断基準や認定制度・検診の見直しを認めたことをうけ、2700人をこえる被害者が国の認定を求めています。政府はただちに実態調査をおこない、すべての水俣病被害者の救済を急ぐべきです。
衆議院選挙にのぞむ日本共産党の各分野の政策

公明党マニフェスト2005 当面する重要政治課題2005年民主党マニフェスト政策各論 記載なし??
環境委員会とか、民主党の松野さんがんばってたのに。選挙になると1地域の問題でしかないのかな。
でも最高裁で国に加害責任はあると認められて、1地域の問題とできないはずですよ。
なのにこれだけの重さしかなくて、また裁判、ですか…
 
 
ついでに。

医薬品・医療機器の安全対策を充実します。また、治験環境の充実等について総合的な施策を推進し、患者の生活の質の向上等に寄与する画期的な医薬品・医療機器の提供を実現します。さらに、患者がジェネリック医薬品を選択しやすくするための環境整備を行い、ジェネリック医薬品の使用促進を図ります。
自民党重点施策2006 40ページ

ふーん。
「入国管理局職員の大幅な増員」とあるけど、新薬審査体制にもFDAの半分くらいは人員増やすってこと??
じゃ審査員あと1000人です♪
http://d.hatena.ne.jp/arcturus/20050827#p1
http://d.hatena.ne.jp/arcturus/20050828#p1
 
 
9月10日追記。

衆院選かごしま 水俣病救済はいつ? (南日本新聞 2005.9.6)
 

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政府解決策を受け入れた水俣病被害者の会全国連絡会の橋口三郎幹事長(79)=出水市=は「平等な救済を」と、他の被害者への一時金給付を訴える。「鹿児島の議員は水俣病で動いてこなかった」と候補者の主張を見極める。
「与党が決断すれば解決できるのに、首相にその気はない」と語るのは水俣病出水の会の尾上利夫会長(67)。8月23日には小池百合子環境相との直接交渉を予定していたが、「選挙の都合」でキャンセル。「軽んじられた」との思いは強い。同会は野党の現地視察にも協力するなど、政治の力をあてにするが手応えは弱いという。今回の選挙にも懐疑的だ。
深刻な被害が懸念されるアスベスト問題に、各党の反応は早かった。実態調査や被害者救済の法整備など、マニフェストには積極的な対策が並ぶ。水俣病が政治から取り残されていくとの懸念が、認定申請者に広がる。
出水の会の女性(51)は「一地方の問題として扱われてきたから50年近くたっても解決していない。『地方の声を国政に』というのなら、もっと水俣病を取り上げてほしい」と訴えた。