arcturus2006-03-31

 

すでに現実は混乱している

 
私もそう思う…
 

ただ、同省の想定は、行政が水俣病と認定した人を、チッソが補償するという現行の枠組みを崩せないという前提に立っている。これに対し二十日の懇談会で委員の元最高裁判事、亀山継夫氏が厳しく迫った。「現実に最高裁判決とのダブルスタンダードが生じていることを環境省はもっと深刻に考えるべきだ」

「不真正連帯責任」て、わからないので読んでみました。
http://www.nomolog.nagoya-u.ac.jp/~kagayama/civ/torts/joint/jo_str5.html
やっぱりわかんないですけど。
でも、だから変えられないっておかしくないですか??
 
 

水俣病の本態は、チッソ水俣工場の排水に汚染された水俣湾魚介類を食べた人が奇病になった、というごく単純な出来事である。「排水による汚染」、「魚による発病」という、対策を講じるのに必要な要因は、水俣病公式発見の半年後にはほぼ明らかになった。さらに半年後、1957年春までには、右記の要因は誰も疑わないほど明らかにされ、被害防止策も提起された。その気になれば1年で終わらせることができた事件である。
その後の事実経過が(現在に至るまで)、複雑かつ錯綜したものになったのは、被害者を除く各主体が、その時々の状況ごとに明らかだった当為を果たさないために、さまざまな口実を設け策を弄した結果にほかならない。
 
水俣病に関する社会科学的研究会「報告書」批判(2000.3.17 宮澤信雄)