慢性うつ病治療にインプラント承認へ

 

うつ病治療用インプラントが承認間近に(HealthDayNews 2004.6.16)
 
ワシントンポスト紙によると、米国食品医薬品局(FDA)の諮問委員会はこのほど、慢性うつ病の緩和に役立つ外科用インプラントの承認を初めて当局に推奨した。心理学的な症状の治療にこのような器具の推奨が行われるのは今回が初めて。FDAは通常、諮問委員会の推奨に従う。
この方法は迷走神経刺激法(VNS)と称され、頸部に埋め込まれた電極を用いて人の感情を調整すると考えられる脳の領域を刺激する。
製造者の米サイバロニクス社によるデータに若干の疑問点はあったものの、本器具がてんかん患者の治療にすでに使用されていることが決定要因の一部となり、委員会は6対2で承認を推奨した。
テキサス大学サウスウェスタン医療センターの精神科医によると、慢性うつ病による自殺率は高く、2時間半に4人の割合で亡くなっているという。